話せない動物たちのために
動物たちは「こう曲げたら痛い」「目がくるくる回る」「2週間前から調子が悪い」というように、しゃべって教えてくれません。そのため、問診、視診、聴診、触診などの診察によって可能性のある病気をしぼり、必要があれば検査を実施いたします。
そのためもんど動物病院では、動物たちへの迅速な診断・負担軽減を考えて院内検査機器の充実を行っております。
血液検査
全自動血球計数器
臨床化学分析装置
自動蛍光免疫測定装置
ヘマトクリット遠心機
カラーテレビカメラシステム搭載顕微鏡
顕微鏡で、しこり・便・尿・血液・皮膚などを細胞・微生物レベルで観察します。また、その様子を液晶画面に映し出してご説明いたします。
画像検査
デジタルX線装置・画像処理コンソール
いわゆるレントゲン検査です。DR(Digital Radiography)方式を採用することで、従来のCR(Computed Radiography)方式やフィルム写真と比べて高画質・高精細な画像が撮影できるようになりました。また、検査時間も短くなって、動物たちへの負担はかなり軽減されました。
超音波診断装置
その他の検査
動物用心電図解析装置システム
心臓からの微弱な電気を測定することにより、聴診器ではわからない心臓のリズム・動きの異常をみつけてくれる機器です。
人間と同じように動物たちも、不整脈(リズムが悪い)や伝導異常(うまく心臓が動かない)などで発作や息切れを起こすことがあります。このような心臓疾患を短時間で早期に発見してくれる有用な機器です。また、心臓の動きを数日間記録する「ホルター心電図検査」でさらに細かく検査を行う場合もあります。
眼科検査機器
- 電子眼圧計
- 目の中の圧力(眼圧)を数値で測定できます。この機器は、眼圧が高くなり動物たちの視力を奪ってしまう緑内障を早期に診断することができます。また、治療効果をモニターすることにも使用されます。
- 検眼鏡
- 目の中の異常や表面の状態を検査する機器です。
- 倒像鏡用非球面レンズ
- 眼底を観察できる眼科用レンズです。
耳科検査機器
- 診断型耳鏡ヘッド
- 耳に明るい光をあてて耳道内の様子を観察します。
- オペレーティング型耳鏡ヘッド
- 大型犬の耳の中を観察できたり、さまざまな処置を行える多用途タイプの耳科医療機器です。
(獣医師 森下豪 監修)